従来の形態と異なっている選択肢が豊富な家族葬
今までの葬儀というのは、基本的に明治時代頃の家制度を基盤として行われていました。しかし、最近希望する人が多くなっているのが、家族葬をはじめとする小規模なお葬式です。この家族葬は、社会的な意味合いというよりも、家族の気持ちや故人の意志をその中心として執り行います。
従来のお葬式も少し前の時代であれば、消費者のニーズに寄り添っていたのですが、時代が変わってしまうと消費者のニーズも変化してくるので、選択されることが少なくなっているのかもしれません。その点家族葬は、時代のニーズに合っているようです。
もちろん費用をかけることも可能ですが、遺族の意向によっては、従来のものに比べて費用をおさえることができます。また、これという定まった形態があるわけでもありません。祭壇を故人らしいものにしたり、枕飾りなども自由な発想で用意することができるので、選択肢が豊富なことが支持されている理由のひとつとなっています。
世の中の変化につれて多様化傾向が見える葬儀の形態
葬儀と言えば近親者、地域の友人、知人、及び、仕事上の知り合い等を弔問客とする葬式が標準的で、近年、世の中が大きく変わってきた中でも昔から最も一般的な形態になっています。しかしながら、高齢社会で高齢者が亡くなると現役生活を離れて数十年も経過して仕事上の知り合いも減っていることが多く、また、社会との接点が減って友人、知人が少なくなっているケースが多くなります。
こうした生活を送っていた高齢者が亡くなると遺族としても無理に付き合いの薄れた友人、知人を探して通夜か、告別式に呼ぶのも気が引ける程になり、むしろ、親族だけでゆっくりと故人とお別れする家族葬を選ぶことが多くなっているようです。
その他に、企業や団体に多大な功績を残した人の場合は企業や団体が発議して社葬や団体葬を行いますが、参列者が多くなり、また、葬儀後の企業等のつきあいなどビジネスのことも考慮して大きな斎場で行われることになります。
但し、最近は社葬や団体葬をお別れ会や故人を偲ぶ会等の名称で行ったり、故人が音楽好きだった場合には音楽葬等、形式にとらわれない自由葬も増え気味です。また更に、故人の生前の希望を受けて海や山へ散骨する自然葬も珍しくなくなりました。
このように、我々の生活が多様化するにつれて葬儀の形態も多様化する傾向が出ています。
葬儀業者に関してはいろいろなところで情報が見つかる
葬儀業者に関しては、いろいろなところで情報が見つかるようになっているので、見逃さないように心がけておきましょう。ひとまずインターネットを利用すると、数え切れない位に多くの情報を入手することができるようになるため、パソコンやスマートフォンのスイッチを入れておくことが大事です。
インターネット上に目を向けるだけではなく、情報雑誌にも目を向けるようにしましょう。実際に書店などで購入できる冠婚葬祭関係の情報雑誌に普段から目を向けておけば、葬儀業者の中でも信頼性が高そうな業者がだんだんわかるようになってきます。
もし一般的に有名で信頼できそうな業者を頼っても理想的な接客応対をしてくれなかった場合は、自分の身の回りの人たちに話を聞かせてもらうのもありです。そうすることによって、地元で活躍している地域密着タイプの業者の情報を仕入れることができるでしょう。
そちらの方が、リーズナブルで親切丁寧だったりします。